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間取り別 空室率&賃料単価 ~大阪市編~

 大阪市の賃貸募集データを用いて、マンションの空室率と賃料単価を間取り・年月別に算出しました。
 以下の表1は、2024年4月と2025年4月の空室率と賃料単価を比較したものです。
また、図2、3はそれぞれ2025年4月時点の空室率と賃料単価を間取り別で図示したものになります。


表1 大阪市 空室率&賃料単価の前年同月比


図2 大阪市 間取り別空室率(2025年4月)



図3 大阪市 間取り別賃料単価(2025年4月)


 空室率について、2024年と比べるとすべての間取りで低い空室率となっています。前年からの変動幅が特に大きかった間取りは、3DK、2K、1DKとなっています。
 賃料単価について、2024年と比べると2Kの間取りで下落しており、それ以外の間取りでは上昇となっています。変動幅が特に大きかった間取りは、2LDK、1LDK、1DKとなっています。
 2Kや2DK、3DKの賃料単価が2000円未満と低くなっていることについて、これらの間取りでは築古物件の供給が多いことがその理由として挙げられます。直近1年間の募集状況では、全体の平均築年数が約21年なのに対して、2K、2DK、3DKに限定したときの平均築年数は約37年となっていました。築年数の経過によって賃料が下落した築古物件が、これらの間取りの賃料相場を押し下げています。
 
 今回は、大阪市のマンションにおける間取り別の空室率と賃料単価について見ていきました。
結果として、2Kの間取りで賃料単価が下落傾向にあるほかには、すべての間取りで空室率・賃料単価ともに好調となっていることがわかりました。
 大阪・関西万博の開催に伴って、大阪市における近年の不動産市況は、賃貸住宅市場を含め上昇基調にあります。残りの開催期間と中長期的なレガシー効果を通じて、大阪市の賃貸住宅市場がどのようになっていくのか、引き続き注目したいですね。​​​​​​


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※ 使用データ期間:2012年1月~2025年4月

第二開発部
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