賃料単価 駅別ランキング! ~京王井の頭線編~
京王井の頭線では2025年3月に、平日通勤時間帯の増発や急行列車の最速所要時間の短縮、休祝日における日中の増発などを含むダイヤ改正が行われました。これにより、普段生活する上での利便性が向上しています。そのほか駅ごとの話題では、住みたい町ランキングで上位常連の吉祥寺や、今年度末に駅前広場の完成を予定している下北沢があります。沿線としては、都心へのアクセスが比較的良いことなど、注目度の高い沿線だと言えるでしょう。
そこで今回は京王井の頭線における、最寄り駅別のマンション賃料単価※を見ていきたいと思います。
以下の表は、最寄り駅別にマンションの賃料単価をランキング形式で並べたものです。
図表1 京王井の頭線 最寄り駅別賃料単価
また、各駅の位置関係については以下の図の通りとなっています。
図表2 京王井の頭線 路線図
吉祥寺駅寄りの駅では賃料単価が安くなっており、渋谷駅に近づくにしたがって賃料単価が上昇していく様子が見て取れます。特徴的なのは、賃料単価が周辺駅に比べての高くなっている吉祥寺駅と、反対に賃料単価が周辺駅に比べて安くなっている永福町駅でしょうか。
吉祥寺駅については、前述の通り人気エリアであるために賃貸需要が高く、そのことが賃料に影響を与えていると考えられます。
永福町駅については、明治大学の和泉キャンパスが近く、学生向けの物件が多くなっており、その上で明大前駅に比べると距離があることなどが理由でしょうか。また、神田川近域では周辺エリアに比べて浸水リスクが高くなっていることなども考えられます。
今回は、京王井の頭線の駅別賃料単価を見ていきました。ダイヤ改正による利便性向上の影響や、沿線に住みやすい街が多いことなどによる需要の高さが、今後の賃貸市況にどのような影響を与えるのか、引き続き注目していきたいですね。
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※2025年6月におけるマンションの募集賃料単価から、最寄り駅別に中央値を算出。