空室率前年同月比 駅別ランキング! ~都営三田線編~
都営三田線各駅を最寄りとする賃貸募集データを用いて、駅ごとのマンション空室率(TVR)を年月別に算出しました。今回は、その中から2024年と2025年における7月時点の空室率を比較して、空室率の下がり幅が大きい上位10駅を見ていきましょう。
表1 都営三田線 空室率前年同月比トップ10
今回注目した上位10駅以外では、神保町がごくわずか(+0.03pt)に上昇していたほかは、すべての駅で空室率が低下しており、三田線沿線のマンション賃貸市況は好調といってよさそうです。
図表2 都営三田線 駅分布
図表2に、都営三田線の駅の分布を地図上にプロットしました。上位10駅をオレンジ色、最上位3駅を赤色で示しています。
図表より、上位10駅は都営三田線の中でも北部寄りに位置しており、その中でも最上位3駅である高島平駅・西高島平駅・板橋区役所前駅は板橋区に位置していることがわかります。
この理由として、千代田区以南の3区に比べて板橋区・豊島区・文京区の賃料が比較的割安な傾向があります。近年の賃料上昇局面において、本来南部で発生していた需要の一部が、同一路線内で北部へシフトしたことにより、募集ベースの空室率低下が大きく表れた可能性が考えられます。
※使用データ期間:2012年1月~2025年7月
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