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空き家を利活用した地方創生のお手伝いをしています

空き家対策には「入口」と「出口」があるのをご存知ですか?


藤井和之
株式会社タス


空き家情報を収集・選別し、公開する、これが「入口」です。

負動産という造語がありますが、この筆頭に挙げられるのが空き家です。地方圏ではコスト倒れになることから不動産業者が扱いにくく、市場に流通しない空き家が多くあります。

そこで、自治体自らが不動産業者に代わり、空き家情報を収集・選別、空き家バンクとして公開することが行われています。

ただし、空き家バンクには情報の量、質が不足しているものが多いため、残念ながら成果を上げている自治体はごくわずかです。


一方「出口」とは、空き家を有効資産としてとらえ、積極的な利活用を推進することです。

空き家には、住居用のみならず、サテライトオフィス、工房、診療所、保育施設、宿泊施設、売店、カフェ、休憩所など様々な利用方法が考えられます。地域で知恵を絞ってこれら利用方法を考え、地域経済の発展に結びつける。

つまり、空き家の「出口」対策は、地方創生を推進することに他ならないのです。


空き家対策は「入口」だけ、「出口」だけでは機能しません。車の両輪のように、両方を考慮して仕組みを作っていくことが重要です。

株式会社タスは、国土交通省の「住宅ストック維持・向上促進事業」を活用して、平成28年度は奈良県葛城市(金融機関:南都銀行)、平成29年度は福島県福島市(金融機関:東邦銀行)をモデル地域として、空き家を利活用した地方創生の仕組みづくりに取り組んできました。

これらの事業で得た知見を活かして平成30年度は、いくつかの地域において空き家対策の仕組みづくりのお手伝いをしています。


藤井 和之
藤井 和之
株式会社タス 主任研究員 兼 新事業開発部長 [経歴]東京電機大学大学院 理工学研究科 修士課程修了 清水建設株式会社入社。その後不動産投資分析ソフトの世界標準であるARGUSを発売するRealm Business Solutions(現ARGUS Software)、不動産ファンドの日本レップ(現Goodman Japan)を経て2009年より現職。 賃貸住宅の投資分析に用いることができる指標が少なく苦労した経験から、賃貸住宅の空室率や募集期間、更新確率等の時系列指標を開発。それらの指標と公的統計を用いた賃貸住宅マーケットの分析を行っている。
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