空室率前年同月比 駅別ランキング! ~都営大江戸線編~
都営大江戸線各駅を最寄りとする賃貸募集データを用いて、駅ごとの空室率(TVR)を年月別に算出しました。今回は、その中から2023年と2024年における12月時点の空室率を比較して、空室率の下がり幅が大きい上位10駅を見ていきましょう。
表1 都営大江戸線 空室率前年同月比トップ10
図表2 都営大江戸線路線図
今回注目した上位10駅以外も含めた、都営大江戸線すべての駅について、2023年の12月に比べて低い空室率となっていました。
また、上位10駅は、そのほとんどが光が丘駅側、つまり北西に集まっていることが分かります。
図表3 都営大江戸線 駅分布
西新宿五丁目駅より東側は特に都心部に近いため、オフィスや商業施設への利便性が高く、このような立地では空室率が安定的だと考えられます。一方で、北西側では比較的住宅地としての色が強く、空室率の変動が大きくなる可能性があります。
また、都心部エリアの中でも、飯田橋駅が9位という結果になっています。この理由としては、複数路線が乗り入れる交通利便性の高さや、近年進められている飯田橋駅周辺の再開発計画などによる影響が考えられます。飯田橋駅周辺ではここ10年間で、駅の建て替えや飯田橋サクラパークが誕生したほか、飯田橋駅周辺基盤整備方針※が策定されるなど、まちづくりへの期待が空室率の低下につながっているのではないでしょうか。
※青山一丁目駅・国立競技場駅・新宿西口駅・築地市場駅・都庁前駅を最寄り駅とした物件の件数が少ないため、今回の分析では対象から除外しています。
※使用データ期間:2012年1月~2024年12月
※飯田橋駅周辺基盤整備方針検討会
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